FAQ

iMatrix-511, iMatrix-511 silk

Q1. 製品はどのような状態で販売されていますか?

A1. 液状で販売しております。 1本のチューブに 175 μgの細胞培養基質(ラミニン511-E8フラグメント)が 0.5 mg/mLの濃度で封入されています。 ※iMatrix-511の凍結乾燥品は、2015年3月を持ちまして、メーカー生産終了となっております。

Q2. 製品の保存温度と有効期限はどのくらいありますか?

A2. 製品の保存温度は 2-15 ℃の冷蔵保存です。(推奨 4 ℃) 製品の有効期限は、下表をご参照ください。
製品 保管期限
iMatrix-511 製造後2年間
iMatrix-511silk 製造後2年間
iMatrix-511MG 製造後2年間
※ 具体的な有効期限は製品外箱に記載しております。

Q3. 凍結保存可能ですか?

A3. 凍結保存はできません。

Q4. 製品の純度はどの位ですか?

A4. 純度は95%以上です。

Q5. hES/hiPS細胞の培養に使用する場合に最適な培地は何ですか?

A5. 宮崎らの論文(Nature communications, 3(1236), 1-10, 2012)、(Scientific Reports, 7, 41165, 2017) では、下記のものが使用されております。 ・mTeSR1,TeSR2,TeSR-E8 (STEMCELL Technologies) ・StemProhESCSFM (Thermo Fisher Scientific) ・StemFitAK03 (Ajinomoto) 中川らの論文(Scientific Reports, 4(3594), 1-7, 2014)では、下記のものが使用されております。 ・StemFit (Ajinomoto) いずれも良好な結果であったことが記載されております。

Q6. iPS細胞培養時の最適なコーティング濃度はいくつですか?

A6. 最適なコーティング濃度は、細胞株によって異なります。 初めに0.5 μg/cm2 からお試し頂き、0.1 ~ 1.5 μg/cm2 の間で、ご使用になる細胞株に最適な濃度をご検討ください。 また、コーティングをしない添加法も新たに発表されました。方法はこちらをご参照ください。 Miyazaki et al. Scientific Reports, 7, 41165, (2017)

Q7. iMatrix-511を使用した場合の、iPS細胞の培養プロトコルを教えてください。

A7. iMatrix-511を使用した、ES/iPS細胞の拡大培養プロトコル、継代操作の動画は下記のリンクをご参照ください。(リンクは外部サイトに移動します。) (拡大培養プロトコル) (継代操作の動画

Q8. iPS細胞の培養時にRock Inhibitor(Y-27632)は必要ですか?

A8. 中川らの論文(Scientific Reports, 4(3594), 2014)では、継代時のみRock Inhibitorを添加し、 培地交換の際には使用しないプロトコルが紹介されております。

Q9. iPS細胞培養の際にシングルセルでの継代が可能ですか?

A9. 可能です。 ※iMatrix-511を使用した、ES/iPS細胞の拡大培養プロトコル、継代操作の動画は下記のリンク先をご参照ください。(リンクは外部サイトに移動します。) (拡大培養プロトコル) (継代操作の動画) あるいは、中川らの論文(Scientific Reports, 4(3594), 2014)をご参照ください。

Q10. 継代時の細胞剥離液には何を使用していますか?

A10. トリプシンをご使用ください。 ※iMatrix-511を使用した、ES/iPS細胞の拡大培養プロトコル、継代操作の動画は下記のリンク先をご参照ください。(リンクは外部サイトに移動します。) (拡大培養プロトコル) (継代操作の動画) あるいは、中川らの論文(Scientific Reports, 4(3594), 2014)をご参照ください。

Q11. マウスのiPS細胞には使用できますか?

A11. マウスiPS細胞の培養データがないため、お答えすることができません。

Q12. マトリゲルとの違いは何でしょうか?

A12. マトリゲルには、マウスEHS肉腫由来のラミニン-111が含まれています。またラミニン以外の分子も含まれています。 iMatrix-511は、CHO-S細胞で発現させたラミニン511-E8フラグメントを高純度に精製した組換えタンパク質です。 iMatrix-511silkは、カイコが産生した繭でラミニン511-E8フラグメントを高純度に精製した組換えタンパク質です。 ヒトES細胞やiPS細胞は、細胞膜受容体(特にα6β1インテグリン)を介してラミニン-511に接着することが知られています。 ヒトES細胞やiPS細胞はラミニン-511に対して高い接着活性を示すことが知られています。このことが、iMatrix-511 / iMatrix-511silkでiPS細胞をシングルセル状態にして継代することを可能にしています。 宮崎らの論文(Nature communications, 3(1236), 1-10, 2012)では、5継代後(30日後)の細胞数の拡大効率はマトリゲルの約200倍以上となっています。

Q13. iMatrix-511は海外でも購入できますか?

A14. 海外にあります代理店から購入することができます。 海外の代理店情報はこちらのページをご参照下さい。

Q14. iMatrix-511とiMatrix-511 silkの違いは何ですか?

A15. iMatrix-511:ヒトラミニン511E8断片の遺伝子をCHO-S細胞に組み込み、培養上精から精製したものです。 iMatrix-511 silk:ヒトラミニン511E8断片の遺伝子をカイコに組み込み、カイコが生産した繭から抽出・精製したものです。 同じヒトラミニン511E8断片の遺伝子を組み込んでいるので、同等のインテグリン結合活性を有し、iPS細胞の作成及び維持培養も同等に行えます。 iMatrix-511 silkは、遺伝子組換えカイコ生産系の特徴である高い生産性が生かされた結果、低価格での販売が実現しました。 iMatrix-511 と iMatrix-511 silk の性能を比較したレポートは下記よりダウンロードしてください。 << iMatrix-511 と iMatrix-511 silk の性能確認 >>
iMatrix-411

Q1. 製品はどのような状態で販売されていますか?

A1. 液状で販売しております。 1本のチューブに 175 μgの細胞培養基質(ラミニン411-E8フラグメント)が 0.5 mg/mLの濃度で封入されています。

Q2. 製品の保存温度と有効期限はどのくらいありますか?

A2. 製品の保存温度は 2-15 ℃の冷蔵保存です。(推奨 4 ℃) 製品の有効期限は、下表をご参照ください。
製品 保管期限
iMatrix-411 製造後2年間
※ 具体的な有効期限は製品外箱に記載しております。

Q3. 凍結保存可能ですか?

A3. 凍結保存はできません。

Q4. 製品の純度はどの位ですか?

A4. 純度は95%以上です。

Q5. hES/hiPS細胞の分化培養に使用する場合に最適な培地は何ですか?

A5. 太田らの論文(Scientific Reports, 6(35680), 1-12, 2016) では、iPS細胞を血管内皮細胞に分化誘導する際に、下記のものが使用されております。 ・Stempro34 SFM (Life Technologies) 高山らの論文(Biochemical and Biophysical Research Communications, 474(1), 91-96, 2016)では、iPS細胞を胆管細胞に分化誘導する際に、下記のものが使用されております。 ・ReproStem (REPROCELL)

Q6. iPS細胞培養時の最適なコーティング濃度はいくつですか?

A6. 最適なコーティング濃度は、細胞株によって異なります。 初めに0.4 μg/cm2 からお試し頂き、0.1 ~ 1.5 μg/cm2 の間で、ご使用になる細胞株に最適な濃度をご検討ください。

Q7. iMatrix-411を使用して、iPS細胞から分化させるプロトコルを教えてください。

A7. 太田らの論文(Scientific Reports, 6, 35680, 1-12, 2016) では、iPS細胞から血管内皮細胞へ分化誘導しておりますので、ご参照ください。 高山らの論文(Biochemical and Biophysical Research Communications, 474, 1, 91-96, 2016)ではiPS細胞から胆管細胞へ分化誘導しておりますので、ご参照ください。

Q8. マウスのiPS細胞には使用できますか?

A8. マウスiPS細胞の培養データがないため、お答えすることができません。

Q9. マトリゲルとの違いは何でしょうか?

A9. マトリゲルには、マウスEHS肉腫由来のラミニン-111が含まれています。またラミニン以外の分子も含まれています。 iMatrix-411は、CHO-S細胞で発現させたラミニン411-E8フラグメントを高純度に精製した組換えタンパク質です。 iPS細胞は、細胞膜受容体(特にα6β1インテグリン)を介してラミニン-411に接着することが知られています。 太田らの論文(Scientific Reports, 6, 35680, 1-12, 2016) をご参照ください。
Easy iMatrix-511, Easy iMatrix-511silk

Q1. 製品はどのような状態で販売されていますか?

A1. 液状で販売しております。 1本のボトルに 100 mLの細胞培養基質(ラミニン511-E8フラグメント)が 1.6 μg/mLの濃度で封入されています。

Q2. 製品の保存温度と有効期限はどのくらいありますか?

A2. 製品の保存温度は 2-15 ℃の冷蔵保存です。(推奨 4 ℃) 製品の有効期限は、下表をご参照ください。
製品 保管期限
Easy iMatrix-511 Easy iMatrix-511silk 製造後1年6ヶ月間
※ 具体的な有効期限は製品外箱に記載しております。

Q3. 凍結保存可能ですか?

A3. 凍結保存はできません。

Q4. hES/hiPS細胞の培養に使用する場合に最適な培地は何ですか?

A4. 宮崎らの論文(Nature communications, 3(1236), 1-10, 2012)、(Scientific Reports, 7, 41165, 2017) では、下記のものが使用されております。 ・mTeSR1,TeSR2,TeSR-E8 (STEMCELL Technologies) ・StemProhESCSFM (Thermo Fisher Scientific) ・StemFitAK03 (Ajinomoto) 中川らの論文(Scientific Reports, 4(3594), 1-7, 2014)では、下記のものが使用されております。 ・StemFit(Ajinomoto) いずれも良好な結果であったことが記載されております。

Q5. iPS細胞培養時の最適な使用量を教えてください。

A5. 6 ウェルプレートの1 ウェル( 9.6 cm2 )に対して、1.5 mLの本製品を使用した場合に、iMatrix-511の濃度が0.25 μg/cm2になります。

Q6. iPS細胞の培養時にRock Inhibitor(Y-27632)は必要ですか?

A6. 中川らの論文(Scientific Reports, 4(3594), 2014)では、継代時のみRock Inhibitorを添加し、 培地交換の際には使用しないプロトコルが紹介されております。

Q7. iPS細胞培養の際にシングルセルでの継代が可能ですか?

A7. 可能です。 ※iMatrix-511を使用した、ES/iPS細胞の拡大培養プロトコル、継代操作の動画は下記のリンク先をご参照ください。(リンクは外部サイトに移動します。) (拡大培養プロトコル) (継代操作の動画) あるいは、中川らの論文(Scientific Reports, 4(3594), 2014)をご参照ください。

Q8. 継代時の細胞剥離液には何を使用していますか?

A8. トリプシンをご使用ください。 ※iMatrix-511を使用した、ES/iPS細胞の拡大培養プロトコル、継代操作の動画は下記のリンク先をご参照ください。(リンクは外部サイトに移動します。) (拡大培養プロトコル) (継代操作の動画) あるいは、中川らの論文(Scientific Reports, 4(3594), 2014)をご参照ください。

Q9. マウスのiPS細胞には使用できますか?

A9. マウスiPS細胞の培養データがないため、お答えすることができません。

Q10. マトリゲルとの違いは何でしょうか?

A10. マトリゲルには、マウスEHS肉腫由来のラミニン-111が含まれています。またラミニン以外の分子も含まれています。 iMatrix-511は、CHO-S細胞で発現させたラミニン511-E8フラグメントを高純度に精製した組換えタンパク質です。 iMatrix-511silkは、カイコが産生した繭でラミニン511-E8フラグメントを高純度に精製した組換えタンパク質です。 iPS細胞は、細胞膜受容体(特にα6β1インテグリン)を介してラミニン-511に接着することが知られています。 α6β1インテグリンはラミニン-511に対して高い接着活性を示すことが知られています。このことが、iMatrix-511 / iMatrix-511silkでiPS細胞をシングルセル状態にして継代することを可能にしています。 宮崎らの論文(Nature communications, 3(1236), 1-10, 2012)では、5継代後(30日後)の細胞数の拡大効率はマトリゲルの約200倍以上となっています。
Quick iMatrix-511, Quick iMatrix-511silk

Q1. 製品はどのような状態で販売されていますか?

A1. コーティング済プレートの状態で販売しております。 6 wellプレートの上半分に細胞培養基質(ラミニン511-E8フラグメント)がコーティングされています。

Q2. 製品の保存温度と有効期限はどのくらいありますか?

A2. 製品の保存温度は 2-15 ℃の冷蔵保存です。(推奨 4 ℃) 製品の有効期限は、下表をご参照ください。
製品 保管期限
Quick iMatrix-511 Quick iMatrix-511silk 製造後6ヶ月間
※ 具体的な有効期限は製品外箱に記載しております。

Q3. 凍結保存可能ですか?

A3. 凍結保存はできません。

Q4. hES/hiPS細胞の培養に使用する場合に最適な培地は何ですか?

A4. 宮崎らの論文(Nature communications, 3(1236), 1-10, 2012)、(Scientific Reports, 7, 41165, 2017) では、下記のものが使用されております。 ・mTeSR1,TeSR2,TeSR-E8 (STEMCELL Technologies) ・StemProhESCSFM (Thermo Fisher Scientific) ・StemFitAK03 (Ajinomoto) 中川らの論文(Scientific Reports, 4(3594), 1-7, 2014)では、下記のものが使用されております。 ・StemFit(Ajinomoto) いずれも良好な結果であったことが記載されております。

Q5. Quick iMatrix-511 / Quick iMatrix-511silk のコーティング濃度はいくつですか?

A5. プレートのウェルには、0.25 μg/cm2 の濃度でiMatrix-511 がコーティングされています。

Q6. iPS細胞の培養時にRock Inhibitor(Y-27632)は必要ですか?

A6. 中川らの論文(Scientific Reports, 4(3594), 2014)では、継代時のみRock Inhibitorを添加し、 培地交換の際には使用しないプロトコルが紹介されております。

Q7. iPS細胞培養の際にシングルセルでの継代が可能ですか?

A7. 可能です。 ※iMatrix-511を使用した、ES/iPS細胞の拡大培養プロトコル、継代操作の動画は下記のリンク先をご参照ください。(リンクは外部サイトに移動します。) (拡大培養プロトコル) (継代操作の動画) あるいは、中川らの論文(Scientific Reports, 4(3594), 2014)をご参照ください。

Q8. 継代時の細胞剥離液には何を使用していますか?

A8. トリプシンをご使用ください。 ※iMatrix-511を使用した、ES/iPS細胞の拡大培養プロトコル、継代操作の動画は下記のリンク先をご参照ください。(リンクは外部サイトに移動します。) (拡大培養プロトコル) (継代操作の動画) あるいは、中川らの論文(Scientific Reports, 4(3594), 2014)をご参照ください。

Q9. マウスのiPS細胞には使用できますか?

A9. マウスiPS細胞の培養データがないため、お答えすることができません。

Q10. マトリゲルとの違いは何でしょうか?

A10. マトリゲルには、マウスEHS肉腫由来のラミニン-111が含まれています。またラミニン以外の分子も含まれています。 iMatrix-511は、CHO-S細胞で発現させたラミニン511-E8フラグメントを高純度に精製した組換えタンパク質です。 iMatrix-511silkは、カイコが産生した繭でラミニン511-E8フラグメントを高純度に精製した組換えタンパク質です。 iPS細胞は、細胞膜受容体(特にα6β1インテグリン)を介してラミニン-511に接着することが知られています。 α6β1インテグリンはラミニン-511に対して高い接着活性を示すことが知られています。このことが、iMatrix-511 / iMatrix-511silkでiPS細胞をシングルセル状態にして継代することを可能にしています。 宮崎らの論文(Nature communications, 3(1236), 1-10, 2012)では、5継代後(30日後)の細胞数の拡大効率はマトリゲルの約200倍以上となっています。